屋根に使う長尺板金材のセミナーに参加してきました。
 
 
場所は大阪の「綿業会館」で行われました。
昭和6年から有る古い建物で重厚な建物でした。
建物は重要文化財に指定されています。
詳しくは綿業会館HPやウキペディアでご確認をお願い致します。
 
 
 
 
ロビーは映画のセットの様に素敵です。
歴史を感じます。
 
 
階段はレッドカーペットで素敵!
 
 
事前申し込みで建物の案内も行っていますので興味のある方は是非見学してください。
施設は会員制が厳格に守られているようです。
特別感が凄い!
 
 
今回のセミナーは写真撮影や動画撮影は禁止されていますのでセミナーの様子をお伝えする事が出来ません(残念)
 
セミナー終了後の移動の時にこっそり写メを撮りました。
参加者は80名の予定でしたが大幅に増えていました。
100名は軽く超えていたと思います。
 
 
天井桟のゆがみはカメラのせいでは無く、天井桟をゆがめて作ってあります。
空調ガラリや照明もゆがみに合わせてオーダーしたのでしょうね。(スッゴイ)
 
本題に戻って
屋根の事故例の報告が有りました。
屋根下地に水分が多いまま屋根を作ると下地腐敗の事故です。
雨が降った後に十分乾かさずに屋根を作ると水分の逃げ道なく下地を腐敗させてます。
 
大手ハウスメーカーは工程がタイトに決められています。
あるハウスメーカーでは、大工さんの工程が40日間と短いので雨が降ろうが下地が乾いていなくても工事を進めないとペナルティが有ります。
工事期間中ずーと晴れていれば良いのですが・・・そんな事は無ないです。
雨が降って乾いてなくても次の工程に進まないと自分が大変です。
 
家が長持ちするとか良い仕事をするとかは後回しですね。
お金を出して注文してくれてる施主さんの事より、工期を短くして資金回収を早くするハウスメーカーの都合が優先されますので残念ですが事故は起こります。
 
屋根の縁の収まりも手抜きです。
同じ大きさの家で価格が高いとぼったくられていると思うかもしれませんが、きちんと手順を踏んだ仕事をすれば高くなります。
工期が長いとだらだらと仕事をしている様に思うかも知れませんが、きちんとした手順に沿って見えない所も手を抜かずしっかりと作業をする事と、濡れたらきちんと乾かしてから次の工程に進む時間が必要です。
 
工期が早い、価格が安いに引かれて家を建てると失敗しますね。
 
次の講師は小屋裏エアコンの勉強会でお世話になっている「松尾 和也」さんです。
冬の寒い時期とかに放射冷却現象で屋根裏に結露が発生しますので、水分を外に出すのに通気が取れる屋根材を推奨する理由を図解で説明してもらいました。
図解の説明はこれまで何度も勉強会に参加してる私は見慣れていますが、初めて見る人には理論が分かり理解が深まって良いと思います。
温熱環境の事故は一部の事だけを考えて対処すると失敗します。
総合的に考えて対処をしないと事故は無くなりません。
その・・・総合的に考えるって言うのが難しいのです。
 
最後に通気屋根材の施工についての説明です
動画で作業状況を説明してくれましたので分かりやすかったです
 
 
屋根材の通気工法も他のメーカーからも出ていますので色々調べたいと思います。
 
 
材料の入手や施工性や効果や価格を調べます。
 
常に新しい物を勉強している設計木花家です。
本物の高気密高断熱住宅を原価で建てる設計木花家です。