最近話題の建築家・「内山 里江」さんの本を読んでみました。
【家は南向きじゃなくていい】です。
 
 
これまでの概念で家を考えていたと思いますが・・・最近の性能の良い家では案外違っています。
注文住宅を建てたいと依頼が有ってプランの打ち合わせを行います。
先ずは注文住宅なのでお客さんの希望やイメージを伺います。
 
話を進めると希望やイメージがどんどん一杯出て来ます。
全部叶えると統一性のない変な家になりますが・・・先ずは希望を確認です。
希望の中でもどうしても譲れない事をピックアップして確認します。
この作業がなかなか大変です(笑)
 
どうしても譲れない希望を取り入れてプランを考えます。
それぞれの生活スタイルや人生を考えてプランを作ります。
 
これまでプランを考えたが他の会社で建てる事になった事が何度か有りました。
同じ建築業界なので回りまわって建てる事になったプランを見る機会が有ります。
建てるプランを見てびっくり・・・どうしても譲れないと言っていた事がすっぽり無くなっています。
 
建てる事になった会社と打ち合わせをしている間に無くても良いと思うようになったのか、良いように言いくるめられて無くなったのかは分かりませんが、あれだけ言っていたこだわりが無くなっていました。
 
狭い敷地で車の駐車を考えて車の駐車を入りやすい位置にプランを考えましたが、その位置では駐車しずらいので反対側に寄せて欲しいと希望されました。
プラン的に不自然な形になりますが出来るだけ変にならないようにプランを考えました。
そう言っても敷地が限られてますのでぎこちないプランになります。
その後他社で建てる事になりましたが、建った家を見てびっくり・・・あれだけ言っていた駐車の位置が私の言っていた位置で建っています。(ナンテコッタ)
 
家を建てる時は色々希望と夢も有って迷うと思います。
家のプランの希望を考える前に読むと良い本だと思います。
 
 
白黒の写真なのでちょっと物足りない印象の本ですが内容は濃い中身になっています。
これから建てる家は、これまで育って来た実家や今住んでいる家を基準に家を考えると思いますが、この10年位で家づくりは劇的に変わって来ています。
これからもどんどん性能の良い家が標準になって行きますので、今を考えて建てると時代遅れの家に何十年も住む事になります。
 
 
本の内容は著作権の関係も有りますので詳しくは載せる事は出来ませんが、これから家を建てる人は是非読んで欲しい本だと思います。
 
これまでの概念のとらわれず最近の家づくりと何十年も住む事を考えた家づくりで住み良い家を建てて欲しいと思います。
 
 
家を建てる格言で「人生で家を3回建てないと満足な家にならない」とすっげ~格言が有りますが・・・3回も家を建てる事なんて出来ないです。(笑)
 
20代40代60代と年齢が経つにつれて求める物が変わって来るから年代と共に必要な物が変わってくるのです。
20代では暑さ寒さも気になりません(ミニスカートでも寒く無いです)
40代では子供達が大きくなって家が手狭に感じるようになります。(10年もすると子供達はいなくなります)
60代では子供達も巣立って夫婦2人だけの生活になります。(20代と違って寒さが体にこたえます)
 
家は建つと長く住み続ける事になります。
今は何度も家を建てられないので60代になっても住み続けられる家のプランを考えないと後で後悔します。
自分の人生の変化にも対応できるシンプルなプランが良いですね。
 
将来を考えて長く住み続けられる家を建てる設計木花家です
本物の高気密高断熱住宅を原価で建てる設計木花家です