ワインは時間をかけて、ゆっくりと楽しむ飲み物です。
 その楽しみのなかには色を楽しむということも含まれています。一口に赤といっても紫がかった深い赤からルビーのような深紅まで。白は琥珀色から緑がかったさわやかな白まで。
 その微妙な色合を楽しむためにも、ワインはワイングラスで、しかも無色透明でカッティングや飾りのないものを用意しておきましょう。
 ワイングラスに足がついているのは、持ったときの手の暖かさで中身があたたまらないようにという配慮からです。
 原則として、白は小さめ赤は大きめのグラスが選ばれますが、これは一般的に白は冷たい温度のままで飲むのに対して、赤は白ほど温度を心配する必要がない上に、たくさん空気にふれさせたほうが香りが出るということもあります。
 また、グラスの上のほうがすぼまっているのも香りを逃がさないための工夫です。